造形事例)トルクレンチ
造形材料:カーボンファイバー強化 Onxy
3Dプリンターでどの様な物が作れるか(精度、面の仕上り、複雑形状)ご存じの方は少ないと思いますので、今後造形事例をご紹介しながらご説明していきたいと思います。
今回は、ラチェットをご紹介します。駆動部にトルクがかかるので、強度の高い材料でなければ折れてしまいますので、カーボン短繊維配合材料を使用し、Markforged OnyxPro で造形しています。⇒ 製品仕様
3D造形は、樹脂を溶かして固めるため造形すると設計モデル通りに出来ることは無いと思ってください。1層の造形面積が広いと反りが発生し、厚みが増すと収縮します。これらの特性を理解して造形を行うのですが、2,3回繰り返して修正する必要が往々にあります。
Markforgedは広い面の造形が得意な装置ですので、細かいラティスや歯車などには向いていません。今回のラチェットの駆動部は細かい部類になりますので調整の繰り返しとなりました。
1回目は内側が小さくなりすぎて、ガバガバ状態
2回目は内側の径が大きくなりすぎて回らない状態
3回目で丁度良いかかりになりました。
今回のラチェットは一体造形(1回の造形で製作)となりますので、設計モデルができあがれば、1日で4,5個の製作は簡単に行えます。通常このような製品は複数部品の組合わせとなり、製作には樹脂部品は幾つも金型が必要になります。金型の製作費用は、1個数百万は覚悟する必要があり工期も長くなります。量産製品でなければコストが合いませんよね。
少量必要であったり試作品製作の際は、3Dプリンターで製作することをお勧めします。
一品一様な部品の製作(複雑形状)には、このように何度か調整する必要があります。そのため、造形自体は1日ですが製作は2週間程度とお考えください。
樹脂3D造形技術の魅力
樹脂3D造形技術は、従来の製造方法に比べて、素材や形状の自由度が高く、短期間での試作や製品化が可能です。また、複雑な形状も容易に実現できるため、お客様の要望に合わせた製品開発が行えます。樹脂3D造形技術を活用することで、製品のバリエーションや改良が容易になり、市場競争力の向上に繋がります。
樹脂3D造形技術を使用する際には、適切な材料選定が重要です。3Dプリンターテックでは、樹脂材料の特性や用途に合わせた最適な材料を選定し、高品質な製品を提供いたします。そのため、お客様のニーズに合わせた製品開発の実現に、ぜひ3Dプリンターテックをご活用ください。
3Dプリンターテックは、北九州を中心に業務を行っておりますので、福岡県内はもとより、山口県、大分県など近県のお客様であれば直接お伺いしご要望をお聞きしたいと考えておりますので、何なりとご相談ください。
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